
名義が自分でない車でドライバー保険は使えるか|入る前に確かめる3つのこと
ローンが残っている車は、車検証の所有者欄がローン会社や販売店になっていることがあります。そのため「自分の名義ではない車に、どうやって保険をかければいいのか」と迷う方は少なくありません。よく名前が挙がるのが、運転する人を基準に契約するドライバー保険です。ただし、ドライバー保険は借りた車を運転するときのための保険として案内されることが多く、ふだん自分が乗っている車が補償の対象になるかは商品ごとに違います。この記事では、車検証のどこを見るか、保険会社に何を聞くか、ふだんの自動車保険とどう比べるかを順に整理します。加入できるかどうかを決めるのは保険会社です。編集部が言い切れないところは、確かめる先をお伝えします。
ローンが残る車で、保険をどうするか迷っている方へ
車検証の所有者欄がローン会社や販売店になっていると、「自分の名義ではないけれど、保険にはどう入ればいいのか」と迷うことがあります。そのとき名前が挙がりやすいのが、ドライバー保険です。
この記事では、ドライバー保険がどういう保険なのか、ふだん乗っている車に使えるのかを見分けるために、加入前に確かめる3つのことを整理します。加入できるかどうかを決めるのは保険会社で、編集部が「入れます」と言い切ることはできません。そのかわり、どこを見て、誰に聞けばよいかをお伝えします。
まず、車検証の所有者欄と使用者欄を見る
最初にすることは、手元の車検証を開くことです。所有者欄と使用者欄に誰の名前が入っているかで、保険会社に伝える内容が変わります。
| 所有者欄 | 使用者欄 | 保険の相談で伝えること |
|---|---|---|
| ローン会社・販売店 | 自分 | ローンが終わるまで所有者がローン会社の車であること |
| ローン会社・販売店 | 自分以外 | 誰の車を、どういう経緯で自分が運転しているか |
| 自分 | 自分 | ふだんの自動車保険を前提に相談できる |
欄の読み方は 車検証の所有者欄で、自分の車が「売れる車」かを判定する で詳しく説明しています。所有者がローン会社になっている理由は 所有権留保とは何か をご覧ください。
ドライバー保険は「人」を基準にする保険
ドライバー保険は、車ではなく運転する人を基準に契約する自動車保険です。友人や家族から借りた車など、自分が持っていない車を運転するときの事故に備える保険として案内されることが多いものです。
一方、ふだんの自動車保険(任意保険)は、特定の車を決めて契約します。車検証の内容をもとに、どの車の保険なのかを決める仕組みです。
名義が違うだけでは決まらない
「人が基準なら、名義が違っても使える」と考えたくなりますが、ここに落とし穴があります。商品によっては、自分がふだん使っている車や、自分や家族が持っている車を、補償の対象から外していることがあります。ローンが残る車に毎日乗っている場合は、この条件に当てはまるかどうかが分かれ目になります。
加入前に確かめる3つのこと
保険会社や代理店に相談するときは、次の3つを具体的に聞いてください。答えは約款(保険の細かい決まりを書いた書類)や重要事項説明書に書いてあります。
- ふだん乗っている車が、補償の対象になるか。「対象にならない車」の欄に自分の車が当てはまらないかを確かめます
- 車検証の所有者がローン会社や販売店になっていても、加入や保険金の支払いに影響しないか
- 自分や同乗者のけが、乗っている車の修理が、補償に入っているか
聞くときは、「所有者がローン会社のままの車を、自分が毎日運転している」と、状況をそのまま伝えます。事情を伝えずに契約すると、事故のときに保険金が支払われないおそれがあります。
補償の中身は商品ごとに違う
ドライバー保険の補償は、商品やプランによって大きく違います。一般的な傾向として案内されることが多いものを表にしました。実際の中身は、契約する商品の約款で確かめてください。
| 補償 | よくある扱い | 確かめること |
|---|---|---|
| 相手のけが・死亡(対人賠償) | 含まれることが多い | 補償の上限額 |
| 相手の車や物(対物賠償) | 含まれることが多い | 補償の上限額 |
| 自分や同乗者のけが | プランによって違う | 付いているか、付けられるか |
| 乗っている車の修理 | 含まれないことが多い | 付けられない場合の修理費の考え方 |
乗っている車の修理が補償に入らない場合、事故で車が壊れても、その修理費は保険から出ません。ローンが残っている車では、車が壊れても返済は続くことも頭に入れておいてください。
ふだんの自動車保険に入れるかも聞いておく
所有者がローン会社になっている車でも、使用者が自分であれば、ふだんの自動車保険(任意保険)を契約できる場合があります。ドライバー保険だけを前提にせず、両方を並べて相談すると、選べる幅が分かります。
比べるときは、補償の範囲、保険料、これまでの事故の有無で決まる割引(等級)を引き継げるかの3つを並べると違いが見えます。等級を使わない商品もあるので、いまの等級を持っている方は忘れずに聞いてください。
自賠責保険の期限も確かめる
ドライバー保険やふだんの自動車保険とは別に、法律で入ることが決まっている自賠責保険があります。車検を受けるときに、一緒に手続きすることが多い保険です。
保険の期限は、自賠責保険の証明書に書いてあります。証明書が見当たらないときは、車を買った販売店に相談してください。ドライバー保険に入っていても、自賠責保険の期限が切れていれば別の問題になります。
確かめる先のまとめ
| 知りたいこと | 確かめる先 |
|---|---|
| ドライバー保険の対象になる車と補償 | 保険会社・代理店(約款・重要事項説明書) |
| 所有者と使用者が誰か | 車検証 |
| ローンの残りと、所有者を自分に変えられる時期 | 契約しているローン会社 |
| 自賠責保険の期限 | 自賠責保険の証明書 |
保険の商品は、販売をやめたり、中身が変わったりすることがあります。この記事を読んだ時点での販売状況は、各保険会社の公式サイトか代理店で確かめてください。
ローンがあとどれくらい残っているかは、ローン会社への残債照会のやり方 で調べ方を紹介しています。
この記事は、保険の加入をすすめたり、取り次いだりするものではありません。
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